RBA HOME> RBAタイムズHOME >2007年 >

 

レベル高い大和ハウス「THE OMIYA TOWERS」

「THE OMIYA TOWERS」完成予想図

 

設計監理は日建ハウジング、坪単価は240万円

 大和ハウス工業は7月下旬、埼玉県さいたま市の大宮駅東口エリアで最高層のマンション「THE OMIYA TOWERS」を分譲する。

 京浜東北・根岸線大宮駅から徒歩8分、さいたま市大宮区吉敷町1丁目の一角で建設中の22階建てツインタワー全238戸の規模。専有面積は約45〜126平方b、価格は2000万円台〜1億4000万円台、坪単価は240万円の予定。設計監理は日建ハウジングシステム、施工は前田建設工業。竣工予定は20年12月。

 最近供給がほとんどない大宮駅東口駅圏で、周辺には公共施設や教育施設が揃っていること、設計監理が日建ハウジングシステム、S・Iの採用、角住戸率50%以上などから人気になる要素は揃っている。

 最上階住戸は億ションになることから、富裕層もターゲットに捉えており、高島屋法人事業部とのコラボレーションを図り、インテリアデザイナー丸山タカシ氏を起用。最大天井高3b、突き板仕様のキッチン面材を採用するなどグレードを上げているのが特徴。

 同社は2002年から2006年の過去5年間、埼玉県で18棟703戸の中小規模マンションを供給しているが、今年は同物件と「越谷レイクタウン」(500戸)などを合わせ668戸の供給を予定している。

 同社東京支店マンション事業部営業部第三営業所所長・永瀬稔氏は「中小規模物件は、仕入れ価格の上昇、購買力など事業化が難しくなってきた。今後はデベロッパーとの共同事業など大型物件を中心に供給していく。このマンションについては、トライ価格だが十分競争力があると考えている」と語った。反響は1000件にのぼっているという。

大宮駅圏ナンバー 1のマンション

 記者は、物件概要を見て「これは売れる」と思った。中小規模が中心とはいえ、埼玉県では供給豊富な同社が売主であること、設計が日建ハウジングシステムでS・I。ファサードもシンメトリーで印象的な存在感のあるものだったからだ。全体的にレベルの高いマンションだ。

 価格的には、まだ新価格が浸透していない埼玉県だが、この大宮駅圏ならすでに新価格が浸透しつつある都内や神奈川方面からの需要も見込めると読んだ。

 強いて難点を上げるとすれば、モデルルームの仕様がいま一つだったことだ。このマンションの仕様が低いということではないが、エリアナンバー1を目指すならばオプションでもいいから、もう1ランク上のスペックを採用してもいい。価格が高くても価値のあるものは売れる時代だ。

 

(牧田 司記者 6月6日)

ページトップへ戻る