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藤和も「ハ行」 マンション「ハ(覇)権」争い激化

藤和不動産の新マンションブランド

 

藤和不動産が新マンションブランド「BELISTA(ベリスタ)」に

これで大手6社が「ハ行」で一致

 藤和不動産(杉浦重厚社長)は6月1日 (金) に創立50周年を迎えたのをきっかけに、これまでいくつかに分かれていたマンションブランドを「BELISTA(ベリスタ)」の1ブランドに統一すると発表した。

 「BELISTA」は、『 Best Life Stage 』の頭文字で構成されており、「マンションのハード・ソフトの両面において、永く快適に暮らしていただくために本当に大切なこと(本質的な価値)を探求したものづくりを行い、お客さまに、住まうほどに笑顔になっていただけるような、快適でぬくもりのある最高の暮らしの舞台( Best Life Stage )をご提供する」という意味が込められている。

 記者は昨年3月にも、大手デベロッパー5社のマンションブランド名がなぜか「ハ行」で始まることを書いた。藤和不動産が「ベリスタ」に改めると聞いて、ビックリした。新ブランドの統一は時間の問題だと思っていたが、まさか、同社も「ハ行」にするとは思っていなかった。

 そこで杉浦社長ほか複数の幹部に聞いてみたところ、全員が他社のブランド名は参考にしていないという答えが返ってきた。

 参考までに、他の大手5社のマンションブランド名を記してみる。

●三井不動産 「パーク・シティ」など
●三菱地所 「パークハウス」
●野村不動産 「プラウド」
●東京建物 「ブリリア」
●東急不動産 「ブランズ」

 「ハ行」でいえば、ファッション業界でもバーバリー、ブルガリ、フェンディ、フェラガモ、バリーなどのブランドがある。マンションも総合力(ブランド)で差がつく時代に入っている。藤和不動産のハ行ブランド参入で、マンション「ハ(覇)権」争いは益々激化しそうだ。

「藤和不動産らしいマンションをつくる」杉浦社長

記者懇親会で挨拶する杉浦社長

 杉浦社長は6月4日(月)、同社創立50周年記者懇親会で、「前期決算も過去最高益を達成できた。50周年の節目を迎え、さらにもう一歩前進するために新ブランドを立ち上げた。私が入社した昭和43年には、マンション業界で革新的な『湯島ハイタウン』が分譲された。これからも藤和らしい<}ンションを供給していく」と語った。

 また、杉浦社長は、この間の低迷期に同社をやむなく去っていったOBから昨年は1200戸を超えるマンションの仕入れ情報が寄せられたことを明らかにした。

 同社が記者懇親会を開いたのは今回が始めて。

 

(牧田 司記者 6月5日)

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