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北京大学附属小野球チームが外務省を訪問

「日中文化・スポーツ交流年」に関するレセプション(外務省講堂で)

 

RBA活動が「日中文化・スポーツ交流年」認定事業に

 来日中の中国人民対外友好協会・李小林副会長と、尹超校長を団長とする北京大学附属小学校野球チームは5月22日、外務省を表敬訪問し浅野勝人外務副大臣らと懇談した。

 今回の訪問はRBA活動が「日中文化・スポーツ交流年」認定事業の一つとして認められたことを受けて行われたもので、同じ時期に来日中の中学生グループ青い空の下≠R人とともに参加した。

  

挨拶する浅野副大臣と李副会長

 挨拶に立った浅野副大臣は、「李先生とは長い間のお友だち。みなさんは私の孫のように思います。来日中に対戦する相手を聞いてビックリしました。川口の小学校のほかに成蹊小学校と対戦すると聞いたからです。安倍(晋三)首相が成蹊大学出身ということは知っていましたが、調べたところ安倍首相は小学校も中学校も高校も大学も成蹊。これはもう(成蹊小に)負けられないと思いました。友好が第一ですが、日本と中国が仲良くなるためにもぜひとも勝って下さい。

 去年は、1200人の中国の学生さんが日本を訪問し、中国に帰ってから感想文を寄せてくれましたが、一番多かったのは別れの朝が辛かった、涙が止まらなくなった。中国と日本の掛け橋になりたい≠ニいうものでした。

 皆さんは、中国中から集まった優れた生徒さんと聞いております。中国を背負っていくという高い誇りと希望を持ってよく勉強し、よく遊んで日中友好の掛け橋になってください」と語りかけた。

 また、「挨拶文は、あらかじめ外務省が用意したものがあったが、私は一言も言わなかった。私の挨拶のほうが良かったでしょう」と、笑いを誘った。

 これに応えて李副会長は、「これほど皆さんに歓迎していただいて非常に感慨深いものがあります。中日友好の原点を再確認しました。野球チームの訪問は今回で3回目ですが、先ほどの副大臣のお話を聞いて生徒もプレッシャーを感じていると思いますが、でも、負けてもいい。大丈夫です。負けて、成蹊小学校を中国にお招きし、そのお返しをすればいいのです。今回の訪問は、中日の関係をよくする絶好の機会です」と語った。

 挨拶文について李副会長は、「私はもともと文章は用意していません」と笑わせた。

 浅野副大臣や李副会長と同じようにメモなしで、素晴らしいスピーチを披露したのが野球チームのエースCONG PEIENくん(12)。

CONG PEIENくん

 「東京はとても美しい。野球をする機会を与えてくださった皆様に感謝します。野球技術も上がると思います。野球を通じて中日交流の輪を広げ深めていきたい。中日友好が永遠に続くことを信じます」と。まるで中国代表のような挨拶だった。CONG PEIENくんの将来の夢は「ビジネスマン」とのことだ。

 レセプションには、久米信廣RBA代表と紀美夫人も同席した。

野球留学の受け入れ態勢づくりを

 北京大学附属小学校野球部監督・TAO JIANLIさんは、「チーム内(12人)にはプロ志望の生徒が4人いる。技術を高めるには中国の現状では限界がある。日本に留学して本格的に学びたいという子どもや親がいる。留学費用などの問題はない。受け入れてくれるところがあるかどうかの問題だけだ」と、記者に語った。

 RBA関係者は、中国少年の素質の高さに驚いている。日中間で野球留学が容易にできる態勢づくりも必要ではないだろうか。

レセプション後の記念撮影

 

(以下、外務省ホームページより)


「日中文化・スポーツ交流年」とは

 (1)2007年、日中両国は国交正常化35周年を迎えます。2007「日中文化・スポーツ交流年」とは、これを記念して、日中両国国民の相互理解を深めることを目的に、一連の記念事業を実施するものです。特に次世代の中国を担う方々を対象に、新しい日本と日本人のイメージを正しく伝えていきたいと考えています。

 (2)日中両国は、1972年の国交正常化以来、あらゆる分野において関係を発展させてきました。2006年10月の安倍総理大臣の訪中において、日中両国は、2007年を「日中文化・スポーツ交流年」とし、国民的交流を飛躍的に拡大することで合意しました。また、11月に開催されたAPECの際の日中外相会談においても、「日中文化・スポーツ交流年」を通じて、日中関係をより高度な次元に高めていくことで一致しました。さらに、引き続いて行われた日中首脳会談においても、文化交流を深化し、両国民間の親近感を増進させていくことで一致しました。2008年は、日中平和友好条約30周年記念、また、北京五輪が開催され、2010年には上海万博の開催が決定しており、日中間の交流を一層拡大、深化させる好機が到来しています。

2007「日中文化・スポーツ交流年」のコンセプト

 (1)2007「日中文化・スポーツ交流年」においては、次世代の中国国民に新しい日本と日本人のイメージを正しく伝えることを目標とし、

 1)両国関係の次世代を担う青少年交流

 2)国民共同参加・体験型の草の根交流

 3)日本のアニメ、ポップカルチャー等ニーズに応じた日本の現代文化の発信

 4)北京オリンピックを視野に入れたスポーツ交流

 5)既存市場の確立と新規市場の開拓を目的とする経済交流

 6)中国の貧困地域への援助、環境保護等の社会貢献活動への協力に力を入れていきたいと考えています。

 (2)外務省は、2007「日中文化・スポーツ交流年」実行委員会事務局と連携し、2007「日中文化・スポーツ交流年」における各事業の支援を行っていきます。

2007「日中文化・スポーツ交流年」実行委員会について

 12月21日(木曜日)、2007「日中文化・スポーツ交流年」実行委員会第1回会合が開催され、御手洗冨士夫・キヤノン株式会社代表取締役会長(社団法人日本経済団体連合会会長)が実行委員長に選出されました。

 

(牧田 司記者 5月23日)

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